文豪ゆかりの地を訪ねて ~谷川温泉 旅館たにがわ編~
みなかみ町は多くの文豪が訪れたり、執筆したりした場所として知られている。谷川岳を仰ぐ谷川温泉にも若山牧水はじめ多くの文人が訪れた。「走れメロス」・「人間失格」で知られる文豪、太宰治もその一人だ。昭和十一年にパビナール中毒の転地治療を川端康成に勧められ、谷川温泉のたにがわ館の前身である谷川館に一ヶ月近く滞在して、その滞在中に「創世記」を執筆した。
ミニギャラリーには復刻本や定期や学生証のコピー、そして写真など文豪の足跡に触れることができる。
また、太宰はこの地を題材にした「姥捨(おばすて)」も執筆した。旅館たにがわの駐車場にも記念の石碑がある。
また、「旅館 たにがわ」には最近「谷川岳フォトギャラリー」ができた。そこでは前橋市在住で日本山岳写真協会協会長でもある橋本勝さんが谷川岳を撮った写真を展示している。
旅館たにがわの久保専務にいきさつを聞いた。
“雲がかかったりして1年を通して谷川岳がその姿を見せない時もあるので、宿泊されたお客様に谷川岳を見ていただきたいとの思いでフォトギャラリーを作りました。”
“谷川岳登山家でもある橋本氏は自ら登攀ルートも開拓し、登山家ならではの登山途中からの谷川岳の写真の迫力は圧倒されます。”
橋本氏が10年以上の歳月をかけて谷川岳を撮った写真が数多く展示されている。入場無料。
旅館 たにがわ
群馬県利根郡みなかみ町谷川524-1
TEL:(0278)72-2468
http://www.ryokan-tanigawa.com/