谷川岳天神平 星の観賞会のガイドさんに聞いた、星空観賞の楽しみ方
2010年にみなかみ町では翌年2011年に開催される群馬デストネーションキャンペーンに合わせて何かできないかいろいろ検討された。そんな時、水上駅の岸駅長、谷川岳ロープウェーの宇佐美支配人そして土合山岳資料館の八木原館長の3者が集まり、ロープウェイの山頂から見る星空は素晴らしい、という話になり夜の間は止まっている谷川岳ロープウェーを特別に運転させ、観光客を乗せて山頂へ運び、星空を観賞してもらうという前代未聞のプロジェクトが発案された。
そこで、一つ問題が生じた。
案内するガイドがいないのだ。
そこで、ボランティアガイドを募集したところ、「もっときれいな星空を見てみたい」と多くのボランティアが集まり、ぐんま天文台に行ったりして数多くの研修を行った。それは天体のことだけでなく、観光客を夜の谷川岳に運ぶことから危機管理も学んだという。
そして、「谷川岳天神平 星の鑑賞会」が始まった。
毎年盛況で今年で4年目の夏を迎える。
ボランティアガイドの八木さんと小野里さんに星のことや鑑賞会のことを聞いた。
ー星空観賞に適した場所ってありますか?
「人工光がないところ、空が広いところですね。夏のスキー場とかでもいいですね」
ー星空の楽しみ方を教えてください。
「まず、北を探すこと。北斗七星でも、カシオペアでもいい。方位磁石で探してもいいですね」
「目印が見つかったら星座早見表で星や星座を確認します。スマ―トフォンの無料アプリも便利です」
「星空は肉眼でも見えますが、双眼鏡や信頼のおける天体望遠鏡で見てもいいですね。星の手帖社から出ている組み立て式天体望遠鏡は価格の割には信頼おけるおススメの天体望遠鏡です」
ー夏の星空の見どころを教えてください
「天の川や夏の大三角形ですね。デネブ、アルタイル、ベガを結んだ夏の大三角形は見ものです。また、流れ星も5分に1回は見ることが出来たり、国際宇宙ステーションも見えますよ。星座はもともと紀元前3,000年前のメソポタミアの羊飼いたちが星を結んで作ったもの。だから、ひつじとかオオカミといった星座が多いんですよ。参加者の皆さんにはぜひ、自分で星をつなげて自分だけのオリジナル星座を作りましょうと申し上げます」
ー星空の撮影って難しいですか?
「三脚は必須ですね。谷川岳ですと風も強いので、なるべく頑丈で重量のあるしっかりとしたものがいいですね。あとは、シャッタースピードを遅く、絞りを開放にして、何度も撮ることです。手ブレは禁物なので、シャッターケーブルやセルフタイマーによる撮影がポイントです」
ー「谷川岳天神平 星の鑑賞会」はどのように行われるのですか?
「19時にロープウェーに乗り、標高1,300メートルの山頂駅へ行きます。その後は自由に、星空斑、望遠鏡斑、MITAKA(みたか)斑、室内斑、サポート斑に分かれたガイドに案内されながら星空観賞を楽しみます。星空班ではグリーンの光が出る外国製の強力なレーザーポインターで星を示しながら説明します。望遠鏡班では星の動きを自動で追尾する赤道儀付の天体望遠鏡で星を楽しみます。ただ、寝転がって星を眺める方もいらっしゃいます。」
谷川岳天神平 星の鑑賞会
問い合わせ先 みなかみ町観光協会【星の鑑賞会専用ダイヤル】 TEL 0278-62-0451 受付時間 10:00~15:00 (7/22からオープン)
http://www.enjoy-minakami.jp/area/hosino.html
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